旭陵同窓会 支部長 木村

東京支部支部長ご挨拶

旭陵同窓会東京支部長
木村 康則(下関西高52期)

Covid-19が未だ猛威をふるっておりますが、皆様、安全にお過ごしでしょうか?
旭陵同窓会東京支部長の52期木村康則です。

昨年はCovid-19の蔓延により、大変残念でしたが支部総会の開催を中止しました。楽しみにしておられた会員諸氏には申し訳ない気持ちで一杯です。今年は流石に開催できるだろうと高を括っていたのですが見事に裏切られ、これを書いている8月下旬の段階で第五波の真っ只中にあります。ただ、ワクチン接種も進んでいるようですから、もう少しの辛抱ではないかとも思います。

もう1年半以上も続くコロナ禍を皆様はどのようにお過ごしになったでしょうか?
私に関して言えば自宅にいる時間が圧倒的に増えました。リモートワークです。仕事の種類にもよりますが、私の場合パソコンとインターネットがあれば自宅で仕事ができました。ITの威力です。一方で、週の半分以上家にいると会社での同僚との立ち話、雑談が恋しくもなりました。もう一つ、高齢の母が徒歩15分の距離の施設に入っているのですが、もう1年近く直接面会ができていません。施設のご厚意でLINEによる面会システムもご用意いただいていますが、直に会うこととの差は歴然です。ITの限界でしょう。
少し視野を広げると、医療関係者や行政の方々の懸命なご努力にもかかわらず、我々は未だCovid-19を制御できていません。今現在、多くの地域で外出制限、移動制限、ビジネスにおける制約等を受けています。Covid-19とは直接関係しませんが、最近では異常気象による災害を多く経験するようになりました。「今までに経験したことのない」という言葉を頻繁に聞くようになりました。
私は、私達の社会の仕組みは大変効率よく快適なシステムであると思っていましたが、一方で今回のコロナ禍のような突発的かつ想定外の事象への対応は意外と苦手だなとも感じています。いわゆる「過適応」だったのかも知れません。
これからも突発的な想定外の事象は起こるでしょう。それに備えて我々一人一人が考えておく必要があると思います。今回のコロナ禍は今までの生活スタイルを考え直す機会を与えてくれたのかもと考えています。

東京支部の活動に関して言えば、昨年7月に早々と支部総会の中止を決定しました。長山副支部長、秋葉当番幹事長、村田事務局長、関係者と相談の上でした。正直、少し早すぎる決断かと思いましたが、その後の経緯を振り返れば、決断は早い方が良いと改めて教えてくれたように思います。
その後も幹事団はメンバーの入れ替わりはありながら、継続して今年の当番幹事の役割を担ってくれています。各々忙しい中の2年に渡る活動につき、関係された全ての方々に厚く感謝したいと思います。
今年の支部総会については、幹事団の皆様が大変興味深い方法を考えてくれました。すなわち、例年のように同じ時間、同じ場所に集うのではなく、リモートでのビデオレター方式での開催を計画しています。具体的には、卒業年次ごとにリモートで集まります(例えばZoomなどのツールを使って)。その場には幹事団も参加し、必要に応じてその様子をビデオに収録します。そのビデオを本来予定していた東京支部総会の日に皆様に発信しようとするものです。
新しい試みで、日常的にパソコンやインターネットを使っておられない会員には、不自由をおかけするかも知れませんが、今の時代にあった同窓会の一つの形かなと思っております。上手くいくかどうか不安な面もありますが、新しいことに果敢に挑戦し西高らしさを示したいと思います。皆様のご協力をお願いするとともに、お楽しみ頂ければと思います。

災を単に禍で終わらせることなく、次につながる良い機会と捉えたいと思います。来年こそはリアルに支部総会を盛大に開催できることを期待し、また皆様方のご健康を祈念して私の挨拶といたします。

2021年8月20日
木村 康則